2016/03/28

Taxi?それともUBER?②

前回からの続き
快適で便利な面を紹介してきたが、ただし、いろいろと問題の側面もある。

フランスのタクシー営業には認可証が必要だ。
ただし、例外的に「観光用」であればクシーの営業とは見なされない。例えば空港と市内を結ぶシャトルバスや市内観光などは認可なしでできる。


と いうわけでこれに目を付けたのが、アメリカの企業、UBERである。観光と称して事実上タクシーとしての営業を行っている。そしてフランスのタクシーはほ とんどが自営であるがもちろんフランスは税金が高い。その分運賃がやはり高くなってしまうわけだが、UBERはアメリカの企業であり、世界各国で運営され ている。もちろんフランスで営業するのであればフランスの税金を支払う必要があるのだが、大きな海外の企業というのはフランスの小さな自営業とはそのあた りの事情は違ってくるだろう。


フランスではこのUBERやその他「LeCab」「SnapCar」「Allocab」などの配車サービスに対して昨年にタクシー業者が、大きなデモを起こしている。(抗議運動には約2800人が参加し、仏各地の30か所以上で道路が封鎖された。)
UBERはフランスの他にも、現在世界各国で、その国の法的規制も現地の規制や法律と戦っているそうだ。(UBERを取り巻く各国の状況についてはこちらをどうぞ
とはいえ、その快適さや利便性によって急速に市場を拡大しているのが現状...
(ただし、UBERのサービス「UberPOP」はフランスでも禁止されている。)



そんな中、タクシー業界もこれに太刀打ちするためか、今年2016年の3月から、シャルル・ド・ゴール空港およびオルリー空港↔パリ市内のタクシー料金に定額制が導入されることになった。
シャルル・ド・ゴール空港からパリの右岸まで:50ユーロ
シャルル・ド・ゴール空港からパリの左岸まで:55ユーロ
http://www.aeroportsdeparis.fr/passagers/acces/paris-charles-de-gaulle/taxi/paris-cdg-taxi

オルリー空港からパリの右岸まで:35ユーロ
オルリー空港からパリの左岸まで:30ユーロ
http://www.aeroportsdeparis.fr/passagers/acces/paris-orly/taxi/taxi-orly

さらに、スーツケースの手数料などの追加料金はすべて廃止され、50€または55€ぴったりでパリ市内と空港を移動できることになる。
さらに、空港に向かう高速道路にはタクシーやバス専用レーンがこの4月から導入されており、スピードアップも期待できそう!
きちんと認可を受けたパリのタクシーに乗りさえすれば、料金の心配をすることなくタクシーで移動できるというのは荷物の多い旅行者にとってとてもいいことではないだろうか。


わ たし個人的にはやはりフランスではフランスの企業がきちんと営業ができることが理想だと思うのだが、なんせ...前回の記事にも書いたが、フランスのタク シーは問題が多い。わたしだって、ぼったくられずに、快適にきちんと伝えた住所へ移動できる方を利用したいと思ってしまう。これでは外国の企業にお客を 持っていかれても無理はない。フランスのタクシー業者のサービス向上に努めてほしいなと思う。


ちなみに「UBER」、アメリカでは”ウーバー”と呼ぶそうだけど、その上司はフランス語読みで、”ユーベー”と教えてくれたので、そのままわたしたちは”ユーベー”と呼んでいるけれど、フランスではどっちなんだろうか・・・?
ついでに、「Wi-fi」はフランスでは、英語読みの”ワイファイ”ではなく、フランス語読みで”ウィフィ”と呼ぶ。
でも「iPhone」はフランスでも英語読みで、”アイフォン”とみんな呼んでいる。フランス語読みではイフォン。⇦誰も言わない。

UBERのサイト


今日はここまで。
A bientôt!


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